【10月14日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)は13日、シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-7、6-2、3-6でアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)に敗れ、大会から姿を消した。

 連覇を狙っていたフェデラーは、ツアー優勝経験がない世界ランク70位のラモス・ビノラスにまさかの番狂わせを許した。フェデラーが四大大会(グランドスラム)で通算17回の戴冠を果たしているのに対し、ラモス・ビノラスは、ここまでメジャーの舞台では3試合で勝利するにとどまっている。

 34歳のフェデラーは、上海旗忠森林体育城テニスセンター(Shanghai Qizhong Forest Sports City Tennis Center)で昨年大会(2014 Shanghai Rolex Masters)のトロフィーを掲げたほか、2006年からは2年連続で最終戦のマスターズ・カップ(Tennis Masters Cup)制覇を経験していた。

 世界ランク3位のフェデラーにとっては、2年前のベット・アット・ホーム・オープン(bet-at-home Open-German Tennis Championships 2013)で、当時世界ランク114位のフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis、アルゼンチン)に敗れて以来、最も低いランクの選手に敗れる屈辱となった。

「上海での初戦は、これまでを振り返っても非常に難しかったと思う。コンディションとサーフェス、ボールに慣れることがね」としたフェデラーは、昨年の初戦でも、レオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer、アルゼンチン)が迎えた計5回のマッチポイントをしのぎ、辛勝した経験がある。

「ボールの動きは、他会場と大きく違う。昨年は幸運だった。今年は運がなかった。残念だったよ」

 1回戦を不戦勝で勝ち上がったフェデラーは、2012年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)1回戦でラモス・ビノラスと対戦し、6-1、6-1、6-1で快勝した実績を持っていた。

 しかし、この試合はまったく違う展開となり、第1セットからアンフォーストエラーを連発したフェデラーが、タイブレークで競り負ける波乱の立ち上がりとなった。