【9月29日 AFP】女子テニスの武漢オープン(Wuhan Open 2015)シングルス2回戦で、脚の故障から復帰した第2シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)だが、7-6、6-7、2-1の場面で左前腕の痛みを訴え、チェコのバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova)に3回戦行きの切符を譲った。

 世界ランク3位のシャラポワは、7月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)準決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に敗れて以降、脚の故障に悩まされ、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)を含む3大会で欠場もしくは棄権を申し出ていた。

 ようやくファンの前に姿をみせたシャラポワだが、この日は2度のタイブレークでストリコバに苦戦すると、第3セットが2-1になったところで棄権を表明した。

 シャラポワは試合後、「左前腕に痛みがあります。試合が進むにつれ、どんどん悪化してきました」とコメントした。

 最終戦のWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2015)を除けば、残された主要大会は中国オープン(China Open 2015)のみで、シャラポワが残りのシーズンをどう過ごすかは不透明になっている。

 全米オープンを見据え、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)を欠場し、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2015)でも初戦の前に棄権を申し出たシャラポワだが、結果的にはシーズン最後の四大大会(グランドスラム)でも戦うことができなかった。

 シャラポワは、「私にとってはシンガポール(WTAツアー選手権)と(ロシア代表として決勝に出場する)フェドカップ(2015 Fed Cup)が重要なのは明らかで、そこに向けて体調を整えていきたいと思います。リカバリーにどれくらいの時間がかかるかは分からないので、来週の予定についてはまだ何とも言えません」と述べた。