【9月30日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)の準決勝で敗退し、年間グランドスラムの達成を逃したセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、今でもショックから立ち直ることができず、残りのシーズンを全休する可能性があるという。29日、パトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)コーチが明かした。

 ムラトグルー氏は、米スポーツ専門チャンネルESPNに対し、四大大会(グランドスラム)5連勝を逃したセレーナがひどく落ち込んでいることを明かすと、このままモチベーションが高まらなければ、来年まで様子を見るべきだとの見解を示した。

「ものすごく大きな記録まで、あと2勝に迫っていた。だから(敗戦は)大きな傷になった」

「どんな負けでも彼女を傷つけることに変わりはないが、今回のダメージはいつも以上だ。立ち直るには時間がかかるだろうけど、モチベーションが戻った時期が、大会に復帰するべき時期だと思う」

 シーズン最終ランキングで1位を獲得することが決まっているセレーナは、数日後に開幕する中国オープン(China Open 2015)と、来月末に行われる最終戦のWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2015)でプレーする予定になっている。セレーナは、全米オープンの準決勝でロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)にまさかの大番狂わせを許して以降、コートから離れている。

 ムラトグルー氏は、「3つのグランドスラムを制したシーズンの終盤を迎えた今、彼女にどれほどの気持ちが残っているのかという問題だ。モチベーションがそこまで高くないのなら、私は出場すべきではないと思う」としている。