【9月12日 AFP】第70回ブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)は11日、第19ステージ(メディナ・デル・カンポからアビラ、185.8キロメートル)が行われ、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のアレクシー・グジャール(Alexis Gouegard、フランス)がステージ優勝を飾った。

 そして総合優勝争いでは、チーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)がアスタナ(Astana Pro Team)のファビオ・アール(Fabio Aru、イタリア)との差を6秒に広げている。

 24人の逃げ集団がけん引したレースは、グジャールがゴールまで残り22キロメートルとしたところでアタックを仕掛けると、ランプレ・メリダ (Lampre-Merida)のネルソン・オリヴェイラ(Nelson Oliveira、ポルトガル)、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のマキシム・モンフォール(Maxime Monfort、ベルギー)を振り切り、4時間19分20秒でレースを制した。

 グジャールがフィニッシュラインを通過したとき、総合優勝を争う2人はまだ残り15キロメートル地点を走っていたが、最終的にはデュムランがアールとの差をさらに3秒広げた。

 アールはステージ中盤に発生した集団落車に巻き込まれたものの、幸運にも大きなけがはなく、すぐにペトロンに復帰したが、デュムランとの差を詰めようとはしなかった。

 一方、デュムランは終盤の残り約1キロメートルとしたところでスパートを仕掛け、総合優勝を争うアールとの差をわずかながら広げることに成功した。

 それでも、12日に行われる第20ステージ(サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルからセルセディリャ、175.8キロメートル)では4つの1級山岳が登場するため、上りを得意としているアールが逆転するチャンスは十分残されている。(c)AFP