【9月18日 AFP】ラグビー日本代表は長きにわたりアジアをけん引しているが、ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で8強入りの野望を果たすためには、過去の苦い記憶を追い払う必要がある。

 ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)はオーストラリア出身のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)の下で大躍進を遂げ、昨年はシックスネーションズ(Six Nations Rugby)に参加するイタリアから白星を奪うなどテストマッチ10連勝を挙げ、世界ランクトップ10入りを果たした。

 ジョーンズHCは、W杯終了後に退任することを表明しているものの、同大会のプールBで南アフリカ、サモア、スコットランド、そして米国と対戦することになる日本の目標は、決勝トーナメント進出であることに変わりはないとしている。

 元ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の指揮官であるジョーンズHCは、欧州へ出発する前にAFPの取材に応じ、「現実的にみれば、日本はW杯で厳しいグループに入っている」と語った。

「一次リーグでは、おそらく3勝しなければならない。それに足るか否かは、大会に入れば分かるだろう。しかし、われわれの目標はあくまでも準々決勝進出だ」

 日本は、これまでW杯では決勝トーナメント進出を逃し続けており、白星を挙げたのは1991年大会のジンバブエ戦のみとなっている。

 ジョン・カーワン(John Kirwan)元HCの下で、IRBパシフィック・ネーションズカップ2011(IRB Pacific Nations Cup 2011)初優勝を果たした日本だが、同年のW杯ニュージーランド大会(Rugby World Cup 2011)では大舞台での弱さを露呈してしまい、開催国のオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)をはじめフランスとトンガに敗れると、カナダにも23-23で引き分けた。