ラグビー日本代表、過去の苦い記憶を追い払いW杯8強入り目指す
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■W杯で勝てない理由は「思考回路」
先月、3年間の任期を終えて退任することを表明したばかりのジョーンズHCは、「これまで日本がW杯で結果を残せていない理由の一つは、思考回路だ」と語った。
「彼らは大会に出ても負けると考えてしまう。しかし、たとえ相手が南アフリカであろうと、われわれは勝つために出場している。そこまでには長い道のりがあるかもしれないが、われわれはスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)に勝てると考えて臨まなければならない」
日本は、1995年大会で17-145の大敗を喫しており、この数字はW杯史上最多失点として現在も記録に残っている。
ジョーンズHCは、「これまでの歴史をみると、日本のトップチームはニュージーランドのBチームに対しても、80から150失点で負けてきた」と振り返った。
「Bチームであろうとなかろうと、大会でそれほどの大敗を記録すれば、立ち直ることは難しい」
南アフリカは、2019年に開催が予定されているラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の開催国である日本と対戦することについて、特に脅威を感じることはないとみられている。
しかし、2007年大会ではコーチングスタッフの一員としてスプリングボクスを優勝に導いたジョーンズHCは、2度のW杯優勝国を不安に陥れることを目指している。
「スプリングボクスは素晴らしいチームで、W杯では史上最高の勝率を誇っている」と述べたジョーンズHCは、母国開催となった2003年大会では指揮官としてオーストラリア代表を決勝まで導いたものの、延長戦でイングランド代表のスタンドオフ(フライハーフ)を務めたジョニー・ウィルキンソン(Jonny Wilkinson)氏にドロップゴールを決められ、敗れ去った。
「しかし、彼らにも弱点はある。もし、われわれが早い段階で彼らの弱点を突き、『こんなはずはない』と思わせることができれば、勝機はある」