■「年齢を感じることはない」

 33歳でグランドスラムを制した選手は、1972年以降では彼女のほかに一人もいない。しかし、そんな史上最年長の世界ランキング1位に君臨する女王にとって、全盛期はまだ先なのかもしれない。

 セレーナは、「間違いなく、少しずつ強くなっている。年齢を感じることはまったくない。何歳になろうと、いつも充実しているわ」と話した。

 セレーナは、マーガレット・コート(Margaret Court)氏が持つグランドスラムの史上最多勝利の記録に、あと3つと迫っている。また今大会で優勝すれば、過去にシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏、コート氏、モーリーン・コノリー(Maureen Connolly)氏、ドン・バッジ(Don Budge)氏、ロッド・レーバー(Rod Laver)氏の5人しか成し遂げていない、年間グランドスラムの偉業を達成する。

「自分のテニスの感触はいい。いつも成長しようと思っている。満足することはない。多分、人は満足した瞬間から、負けることに慣れていってしまうんじゃないかしら」

 セレーナは17歳の時に全米オープンを制し、アフリカ系米国人の女性としては、アリシア・ギブソン(Althea Gibson)氏以来史上2人目のグランドスラム優勝者となった。若い頃はロサンゼルス(Los Angeles)の路上で父親の指導を受けながら、こちらもグランドスラムを7度制している姉のヴィーナス(Venus Williams)を練習相手に自らを鍛えた。

 年齢を重ねる中で、自らがデザインを手掛けるファッションビジネスを立ち上げたり、また女優としてエンターテインメント業界に足を踏み入れたりもしているセレーナだが、ことテニスに関しては、彼女の支配力は圧倒的だ。それゆえ、新世代の選手にとっては、セレーナの記録が、超えるべき目標となる可能性は高い。

 そうした日がやってくることについてセレーナは、「そうなったら最高だと思う。本当に素敵。その時が来たら、私も選手を支えたいと思う。シュティフィが私を後押ししてくれているようにね。その日を思うと、本当に胸が躍るわ。私はいつだって、誰かが頑張って成功するところを見るのが好き。そうなったら本当にクールだと思う」とコメントした。(c)AFP/Jim SLATER