■思い出の北京で

 シーズン序盤をアイドリングストップのような状態で過ごしたボルトだが、世界選手権では2大会連続の短距離2冠を目指している。

 22日の男子100メートル予選で開幕を迎えるボルトは、2008年の北京五輪で3つの金メダルを獲得し、自身の名を世界に知らしめた「鳥の巣(Bird's Nest)」こと北京国家体育場(Beijing National Stadium)に再び姿をみせることになる。

 2011年の第13回世界陸上大邱大会(13th IAAF World Championships in Athletics Daegu)では、100メートルでフライングを犯したボルトだが、それを除けば、2008年以降は五輪と世界選手権で、短距離と4×100メートルリレーの金メダルを逃していない。

 ボルトは、先月行われたダイヤモンドリーグ2015(IAAF Diamond League 2015)第11戦のロンドン大会(Sainsbury's Anniversary Games)で約6週間ぶりの実戦復帰を飾ると、100メートルで9秒87を記録し優勝した。

「来週良い走りをして連覇を飾るため、自分をベストな状態にもっていこうと、ここ数週間はハードな練習をしている」と主張したボルトは、「(グレン・ミルズ〈Glen Mills〉)コーチが満足そうなのは、良い兆候だ。彼が幸せそうにしているとき、自分が良い状態だということが分かる」と話した。

「選手権が自分にとって一番大事だということは、周知の事実だ。このために練習している。一回限りのレースも大事だけど、選手権ではメダルとタイトルが手に入る」

「今シーズンは理想的ではなかったが、コーチを信頼しているし、僕を良いタイミングでベストにしてくれると信じている」

 ボルトは最後に、7年前に北京(Beijing)で味わった興奮を、今でも鮮明に覚えていると締めくくった。

「2008年の北京五輪からすべてが始まった。この街とスタジアムには良い思い出がある。戻ってこられてうれしいし、土曜日(22日)にトラックに出るのが楽しみだ」

(c)AFP/Luke PHILLIPS