【7月22日 AFP】陸上・短距離界のスター選手ウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が、華々しいキャリアを長続きさせるために、ファストフードを我慢していることを明かした。

 国際陸上競技連盟(IAAF)が選手にインタビューを行う「IAAF Inside Athletics」の中で、ボルトは競技外での活動を節制するよりも、食生活に気を遣う方が大変だと語った。

「いろんなことを節制している」とした28歳のボルトは、五輪で通算6個の金メダルを獲得し、若いころから夜遊びとチキンナゲット好きで知られてきた。

「年を取ったと痛感したのは、昨シーズンにけがをしたときだった」

「元の状態に戻すのが、若いころより何倍も難しくなっている。今は復活するのに時間がかかるし、より多くのレースを必要とする」

「細心の注意を払わなければならないと気付いたし、周囲のことを気にかけて、良い状態であることを確認しなければならない」

「健康な食生活を始めた。今一番つらいのは我慢すること。常に野菜を食べることだ」

「他のいろんなことは簡単にあきらめがつくけど、健康な食生活は本当に大変だ!」

 骨盤の故障に苦しんでいるボルトだが、24日に英ロンドン(London)で開幕するダイヤモンドリーグ2015(IAAF Diamond League 2015)の第11戦と第12戦には出場することになっている。ただ、来月開幕する第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)については、コメントを避けた。

 それでも、3度目の出場となる来年のリオデジャネイロ五輪に向けては、2大会連続の3冠を果たしているというプレッシャーは感じていないと語った。

「自分にとってのベストを出したい」としたボルトは、世界選手権でも通算8個の金メダルを獲得しているものの、「そういう考え方をすることで、重圧を感じないようにしたい」としている。

「必要なことと、欲しい結果に集中し、それに向かって努力するだけだ」