メイウェザー、ベルト戦への批判に反論
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【8月7日 AFP】ボクシングのWBA・WBCウエルター級世界王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)は6日、次戦の対戦相手にアンドレ・ベルト(Andre Berto、米国)を指名したことで相次いでいる批判の声に反論した。
メイウェザーは今週、来月12日に米ラスベガス(Las Vegas)で行われる予定の試合でベルトと対戦することを発表して以来、歴史に名を残すために平凡な相手を選んだとする批判にさらされている。
この試合に勝利すれば、メイウェザーは故ロッキー・マルシアノ(Rocky Marciano)氏の49戦無敗の記録に並ぶことになる。
しかし、5月に行われたマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)との世紀の対決が大失敗だったとの見方が大勢を占める中、メイウェザーはベルトとの対戦を選んだのは、より危険な相手と試合をするよりも、興行的にプラスになるからだと主張した。
メイウェザーは、「反発を受けている」とし、「世間では、誰も見向きはしないと言われている。俺が彼を選んだのは、エキサイティングなファイターだからだ」と反論した。
メイウェザーはまた、ベルトよりも強力な相手であり、自身との対戦を熱望している元王者のアミール・カーン(Amir Khan、英国)と対戦するべきだという意見についても反発している。カーン自身もメイウェザーとの対戦を求めていた。
「カーンが王座を獲得した回数は2回。ベルトも同じく2回だ」
メイウェザーとベルトは、この日ロサンゼルス(Los Angeles)で共同会見を開き、試合までのカウントダウンを開始した。
この会見の席でののしり合うことはなかった両者だが、檀上では互いににらみ合いを演じた。
通算戦績が30勝3敗(23KO)のベルトは、今回の試合が設けられたことについてメイウェザーに感謝を示した。すると、同選手のトレーナーを務めるバージル・ハンター(Virgil Hunter)氏も、自身のボクサーについて話した時間よりも長くメイウェザーに対して盛大な賛辞を送っていた。
その一方で、メイウェザーは試合前に期待されたほど盛り上がらなかったパッキャオ戦での戦術について、口を閉ざしていることへの批判を一蹴した。
「俺の仕事は、リングに上がり戦術通りに動くだけで、これまでもそうしてきた。それが俺の勝ち方だ」
メイウェザーは、来月の試合について現役最後のファイトになると改めて強調した。しかし一部の解説者は、同選手が50戦無敗を目指して大興行を行う可能性があるという見解を示している。(c)AFP