【7月7日 AFP】世界ボクシング機構(WBO)は6日、2か月前にマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)を破ったフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)から、世界ウェルター級の王座をはく奪したと発表した。

 5月2日にラスベガスで行われた「世紀の一戦」で、メイウェザーはパッキャオからベルトを奪い、2億2000万ドル(約270億円)を稼いだとされているが、期限の今月3日を過ぎても、認定に必要な20万ドル(約2450万円)を支払わなかった。

 WBOの規則によると、ボクサーは世界タイトルの試合で得た報酬の3パーセントを支払うことになっており、その上限は20万ドルに設定されている。

 規則ではまた、チャンピオンが異なる階級のベルトを保持することを禁じており、メイウェザーは現在、WBCとWBAでスーパーウエルター級とウエルター級の王者となっている。

 プエルトリコに拠点を置くWBOは公式ウェブサイトで、パウンド・フォー・パウンドの現役最強ボクサーであるメイウェザーについて、もはや同機構の王者とは認めないと発表した。

 WBOは声明で、「メイウェザーは、WBO主催の試合に出場するために必要な20万ドルを支払わなかった」と述べている。

「WBOはメイウェザーをウエルター級世界王者として認定せず、この階級の王座を空位とする」

 今後、正式にWBO王者として認定されることになるのは、6月27日に行われたWBO世界ウェルター級暫定王座決定戦で、ジェシー・バルガス(Jessie Vargas、米国)に勝利したティモシー・ブラッドリー(Timothy Bradley、米国)になるとみられる。(c)AFP