マシン押すも徒労に終わったアロンソ、現代のF1に苦言
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【7月26日 AFP】失意の結果が続くマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が25日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)への興味を失いつつあり、他のレースへの転向も視野に入れていることを明かした。
15F1第10戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2015)の予選で、止まったマシンをピットまで自力で押すことになった33歳のアロンソは、なぜ現代のF1が以前のように自分にとって特別なものではなくなってしまったのかを説明した。
元王者のアロンソは、「前はもっと楽しかった。でもそれは、今はセンサーが多すぎるとか、情報がありすぎるとかいう問題じゃない」と語った。
「前はテストやマシンの向上に、ある程度の自由が認められていた」
「(当時は)シーズンはじめに競争力がないマシンだったとしても、解決策を見つけて、強くすることができた」
「それが今は、メルセデスAMG(Mercedes AMG)が全レースで優勝して、マノー(Manor)が絶対に最下位になる。センサーが多かろうと少なかろうと、ドライバーやチームにいくらお金をかけようと、それは変わらない」
昨シーズン終了後にフェラーリ(Ferrari)を退団し、マクラーレン・ホンダに加入して以降、苦戦が続いているアロンソは、25日の予選が失意の結果に終わったとしても、まだ情熱を持っていると主張した。
「今のところは、ものすごいモチベーションがあって、現在マクラーレン・ホンダで素晴らしいプロジェクトに取り組んでいる」
「僕の最初のゴーカートはマクラーレン・ホンダのレプリカだったんだけど、今そのマクラーレン・ホンダにいる。ゼロから、戦えるレベルに変わっていく過程を楽しんでいるよ」
「でも、テストなしで、このタイヤと規則を与えられたら、例えば来年の日程(21レースを予定)を見たときに、他のカテゴリーへの興味が出てくる」