【7月6日 AFP】15F1第9戦英国GP(British Grand Prix 2015)決勝で10位に入り、苦戦が続くチームに今季初ポイントをもたらしたマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が5日、「(これからたくさん獲得していく)ポイントの最初の1点」と語った。

 しかし、アロンソはポイントを獲得しても祝福する理由にはならないとし、チームに対して一段階上のレベルで競うことができるよう求めている。

 アロンソはまた、1周目で発生した複数台数が絡んだクラッシュでチームメートのジェンソン・バトン(Jenson Button)と接触したことについて、「信じられない状況だった」と語っている。

「3コーナーは大混乱だった。ロータス(Lotus F1 Team)の2人はあまりにもアグレッシブだったから、お互いに接触していた」

「彼らに巻き込まれるのを避けるためにハーフスピンすると、ジェンソンと接触してしまった。そこでたくさんのリタイアが出てしまい、常識的な走りがほとんどみられなかった」

 一方、2009年の世界王者バトンは、「3コーナーで2台がクラッシュし、フェルナンドは接触を回避しようと右に動こうとした。そしてマシン後部の制御を失い、私のリアタイヤを挟んでしまった」と振り返った。

「その時の衝撃で私のマシンは浮き上がる格好となり、マシンのスイッチが切れてしまった。エンジンが動かなくなったため、リタイアするしかなかった」

 レース序盤でのインターメディティーエイトタイヤへの交換が功を奏したアロンソは、「1ポイントはチームの士気に好影響をもたらす。昼夜問わず働き、将来多くのポイント獲得を信じるチームにとってね」とコメントを残している。

「正直、10位フィニッシュを良い結果だとは思えない。僕らは世界王者になりたいんだ。そのためには計り知れない努力と規律が必要になるが、チームは集中している」

「われわれは皆、これが長期的なプロジェクトであることを理解している。魔法のような解決策はないが、正当な結果を手にし、ポイントを重ねることは常に大切なことだ」

(c)AFP