【7月12日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)で過ごした25年間ですべてのタイトルを獲得し、クラブの象徴でもある主将のイケル・カシージャス(Iker Casillas)が、ポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)に移籍することが発表された。

 レアルは11日に発表された声明のなかで、「レアル・マドリードとFCポルトは、イケル・カシージャスの移籍で合意した」とコメントしている。

 現在34歳のカシージャスは、1990年に9歳でレアルの下部組織に入ると、プロ契約後の16シーズンで計19個のタイトルを獲得した。 

「クラブ史上最高のゴールキーパーの一人が、ただクラブを去るというだけではない。クラブ史上、そしてスペイン史上最高のゴールキーパーが、キャリアの新たなステージに向かって動き出したのだ」

 カシージャスの契約は2年残っていた。しかし、昨季のリーグ戦でFCバルセロナ(FC Barcelona)に次ぐ2位に終わっていたレアルは、若返りを図る上でクラブとしても大きな分岐点を迎えており、覇権奪回に向けてイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から24歳のスペイン代表GKダビド・デ・ヘア(David de Gea)の獲得に動いていた。

 レアルは声明で「イケルは去るが、彼の遺産は永遠にここにある」とコメントしている。

「われわれのユニホームを着て出場した725試合で、彼が示したその姿勢や振る舞いは、このチームの一員になることを夢見る者の道を明るく照らしている」 

「レアル・マドリードとしては感謝の言葉しかない。この別れは希望、期待、犠牲心、強さ、偉業に満ちた数々の感動や記憶を思い起こさせる」