【6月16日 AFP】ジョージア(旧グルジア)の首都トビリシ(Tbilisi)で起きた洪水では、15日夕方までに14人の死亡が確認されたほか、9人がいまだ行方不明となっている。冠水した動物園から逃げ出し街中をうろついていた猛獣は、一部が射殺された。

 人口120万人の市内を流れるベレ川(Vere River)は、数時間降り続いた豪雨のため14日朝に氾濫し、首都機能をまひさせた。

 冠水したトビリシ動物園(Tbilisi Zoo)では約600匹の動物や鳥類、魚類が飼育されていたが、動物園の広報担当者によると半数以上が死んだ。ライオンやトラ、カバなど逃げ出した動物は捕獲か射殺されたという。

 当局者は15日朝の時点で、トラ2頭、クマ1頭、ジャッカル1匹がまだ逃げたままだと発表していたが、これらの動物が捕獲されたのか、射殺されたのかは不明。逃げた動物の中には2キロ離れた場所で見つかり、檻に戻されたものもあった。(c)AFP/Irakli METREVELI