【5月27日 AFP】陸上、第54回オストラバ・ゴールデン・スパイク(54th Ostrava Golden Spike)は26日、男子200メートルが行われ、ウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が今季自己最高の20秒13で優勝を飾った。

 チェコ東部のオストラバ(Ostrava)は雨が降り、肌寒いコンディションだったが、ボルトは2009年に樹立した世界記録19秒19から約1秒遅れのタイムを残した。

 昨年けがに悩まされたボルトは、4月に地元ジャマイカ・キングストン(Kingston)で行われた大会で今季唯一の200メートルに出場し、20秒20を記録していた。

 100メートルでも世界記録を保持する五輪2大会連続の金メダリストは、19秒台を目指していたが、「コンディションがそうはさせてくれなかったね。けがからの回復途中でもあるし、時間がかかるよ」と語った。

「自分としては完璧な日じゃなかったが、少なくともけがなしで乗り切れたことは満足さ」

「寒い中にいればいるだけけがが怖くなる。反応が遅かったのはスターティングブロックを出るときに負荷をかけすぎたくなかったから。いつもと違ったのは、寒さに合わせる作戦だったからさ」

 また、8月に開催される第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)で3度目の3冠を目指すボルトは、ニューヨーク(New York)とパリ(Paris)で出場するダイヤモンドリーグ2015(IAAF Diamond League 2015)に向けて気分は上々だと明かした。

「すべてが順調さ。あとは赴いて、レースでより良く、より気持ち良く、できる限り速く走るだけ。ニューヨークでは良いコンディションになることを願っている。そうすれば追い込むことができる」

「世界陸上の前にあと4、5回大会に出場するから、まだまだ走るよ。今は技術面に取り組んでいる。すべてを分析して、そこから何をすべきか割り出していく」

 これまでの様な調子を取り戻す確率を問われたボルトは、「100パーセントだよ。コーチが心配していなければ、自分も心配しないよ」と応じた。(c)AFP/Jan FLEMR