【5月17日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2015)は16日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-4、6-2で第8シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を下し、今シーズン3度目となるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との決勝へ駒を進めた。

 前日の準々決勝で、過去7度王者に輝いているラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破る番狂わせを演じたワウリンカは、この日も第1セットの序盤にブレークして、3-0とリードする展開に持ち込んだ。しかし、フォロ・イタリコ(Foro Italico)で行われたナイトマッチで、30歳のワウリンカはフェデラーの反撃に遭い、2度のブレークで逆転された。

 第2セットに入ると、アンフォーストエラーに苦しめられたワウリンカが徐々にペースを失い、フェデラーの思いのままにショットを打ち込まれた。

 ナダルとの2度を含む、過去3大会で決勝に進出しながらも、一度もローマ(Rome)で優勝したことがないフェデラーは、第2セットの第3ゲームと第5ゲームでブレークすると、最後は難なく自身のサービスゲームをキープした。

 フェデラーは、「自分のプレーに満足しているし、自分のゲームができた。自分のゲームができてからは、堅くやっていくだけだった」と振り返っている。

 ジョコビッチとフェデラーは、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2015)とBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2015)でそれぞれ優勝を分け合っているが、キャリアを通しては、フェデラーが20勝18敗で勝ち越している。

 しかし、好調を維持しているジョコビッチは、今大会でもバラエティーに富んだショットで他選手を苦しめている。

 イタリア国際では、準決勝で2回ジョコビッチに敗れた経験があるフェデラーは、今季初となるクレーでの大一番に向けて意気込みを語った。

「これまで、彼との試合ではそれなりにうまくやってきた。良いプレーができるかどうかは、自分次第だ」

(c)AFP/Justin DAVIS