【5月8日 AFP】ロシア・プレミアリーグでは、著名な実業家を父に持つ無名のDFが突然出場機会を与えられたことについて、縁者びいきではないかとの声が上がっている。

 二流クラブを渡り歩いてきた28歳のボリス・ロテンベルク・ジュニア(Boris Borisovich Rotenberg)は、ディナモ・モスクワ(Dynamo Moscow)に加入してからの過去4年間、ベンチを温め続けてきた。

 父親が権力者でなければ、彼が注目を集めることはなかったはずだ。―彼の父親ボリス・ロテンベルク(Boris Romanovich Rotenberg)氏は、政界に影響力を持つ実業家というだけでなく、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の友人でもある。

 今では、ロテンベルク・ジュニアに表舞台でプレーする機会が与えられ、驚くべきことに、ロシア代表DFのアレクセイ・コズロフ(Alexei Kozlov)からレギュラーの座を奪い取った。

 ロシアのサッカー解説者の中では意見が分かれており、ロテンベルク・ジュニアがどのようにベンチメンバーの常連から先発メンバーになったのか、議論が交わされている。

 中には、これが縁者びいきの典型例だとする声もあり、2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)開催を控え、リーグだけでなくロシア代表選手の選出にも影響してくるのではないかと懸念されている。