――佳境を迎える残留争い

 来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得となる上位4チームは、バイエルン・ミュンヘン、VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)でほぼ確定しているが、上位陣はいずれもリーグ残留を争う下位との対戦を残している。

 最下位ハンブルガーSV(Hamburger SV)、17位VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)、16位パーダーボルンが降格圏内に沈んでおり、ともに勝ち点29のハノーバー96(Hanover 96)とSCフライブルク(SC Freiburg)を追っているが、5チームは勝ち点4差の中でひしめいている。

 ハンブルガーは15日に今季4人目の指揮官としてブルーノ・ラッバディア(Bruno Labbadia)監督を招聘(しょうへい)した。以前ハンブルガーで指揮を執った経歴を持つラッバディア監督だが、2010年にはわずか9か月で解任されている。

 ラッバディア監督はわずか2試合で解任されたピーター・クネーベル(Peter Knaebel)前監督の後任を務める。

 ハンブルガーは最近8試合で勝利から見放され、その間に獲得できた勝ち点はわずか2ポイントとなっている。そして19日にはヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)とのダービーを控えており、簡単に勝ち点を獲得できる見込みはない。

 ブレーメンも今季は最下位に沈んだことがあったが、現在はヨーロッパリーグ出場圏内の6位と勝ち点4差の9位につけている。

 ブレーメンのヴィクトル・スクリプニク(Viktor Skripnik)監督は、「ハンブルガーが降格する可能性については興味がない。おそらく、ほかの素晴らしいチームが彼らと入れ替わるだけだろう」とコメントし、ライバル対決に火花を散らしている。(c)AFP/Ryland JAMES