コー氏、ロシアは「仲間はずれ」にされるべきではない
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【3月2日 AFP】陸上競技の伝説的存在であるセバスチャン・コー(Sebastian Coe)氏が、国際陸上競技連盟(IAAF)の会長選出馬に際し、一連のドーピングスキャンダルを受けても、ロシアを仲間はずれにするべきではないと話した。
AFPの取材に応じたコー氏は、ロシアが「難しい時間」に差し掛かっているとしながらも、クリーンな状態にするためには、外部からの手助けが必要だと主張している。
IAAFの倫理委員会は、ロシアにおける複数のドーピング疑惑について調査を行っており、IAAFがかじを取ることで、「関係する連盟が、一部の人々が支持しているような差別や処罰の対象にならないようにしたい」としている。
現在IAAFの副会長を務めるコー氏は、「こんなことを言う人々がいる。『競技からこれらの連盟を排除しなければいけない』と。それは違う。信用できるような環境とシステムを作るのも、会長職における責任だ」と語った。
ドイツのドキュメンタリー番組が、ロシアの国を挙げたドーピング疑惑を取り上げたことを受け、当初ロシア側はこれを否定していたものの、ロシア陸上競技連盟(ARAF)のワレンティン・バラフニチェフ(Valentin Balakhnichev)会長は、一連の問題の対処方法を「間違えた」として、先月辞任している。