【2月21日 AFP】米大リーグ(MLB)は20日、2015シーズンの試合時間短縮を目指すべく、イニング間や投手交代時の経過時間を掲示するなど、新ルールの導入を発表した。

 また、バッターボックスに関するルールも追加された。

 MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは、「試合時間を適正化する上で、これらのルール変更は大きな一歩だ」とコメント。「無駄な時間を省くことは、試合のペースを速めるために重要なこと。また、打席でのルールが試合の基本的な時間短縮につながる」と自信をみせた。

 新ルールの下では、塁に走者がいないとき、打者は最低でも片方の足を打席に残さなければならないとされている。しかし、スイング時や投手の暴投を避ける場合などは、例外に該当する。打者が理由なしに打席を外し、試合を遅らせた場合、審判員は投手にストライクを与えることができる。

 また、イニング間の時間を制限することにより、投手と打者はテレビコマーシャルが明けたらすぐさまプレーを再開することになる。イニング間は通常2分25秒で、全米中継の試合では2分45秒となる。

 違反した場合は警告と罰金の対象になるが、罰金が科されるようになるのは、シーズン開幕2か月後からとなっている。

 ビデオ判定を求める際、これまでは球審に伝えるため、監督がダッグアウトを離れる必要があったが、今後はベンチから行うことができる。チャレンジできるのは、今後も1試合につき原則1回限りで、成功した場合のみこの回数が保持される。

 昨季のメジャーリーグでは、9回終了までに平均3時間以上を要した。しかし、1試合の平均得点は1976年以来最低を記録している。(c)AFP