【12月22日 AFP】キューバとの国交における劇的な変化により、カリブ海に浮かぶ島国からの才能流入が見込まれる中、米国の多くの野球関係者が舌なめずりしている。

 米国とキューバが約50年にもわたる冷戦状態に終止符を打ち、国交を回復して、禁輸措置を緩和するとのニュースが伝わった17日、米大リーグ(MLB)関係者は控えめな反応を示した。

 制裁と選手の米国でのチーム入団を許可しないキューバ政府の方針により、同国出身の選手たちには厳しい道のりが用意されていたが、彼らは政府に楯突き、米国でのキャリアを追い続けた。

 細々としていた才能の流れが激しくなり、ラテンアメリカ系選手の輩出元としてキューバがドミニカ共和国とベネズエラを追い抜く可能性も見込まれる中、MLBと選手会は慎重な姿勢を示した。

 大リーグ機構は「現実的な評価ができるほどの情報はないが、この重要な問題を注視し続け、政策転換がキューバ関連の取引に影響を与える場合は、各球団に情報を伝えて続けていく」と声明を発表した。

 また選手会は、「われわれは、この状況が展開し続けていくなか絶えず注視し、本日(17日)の発表がさらに前向きな動きにつながっていくことに希望を持ち続けます」とコメントしている。