【7月27日 AFP】米野球殿堂(Baseball Hall of Fame)は26日、現役を引退した選手の殿堂入りの資格期限を15年から10年に短縮することを発表し、運動能力向上薬物に関する問題を起こしたバリー・ボンズ(Barry Bonds)氏、ジャー・クレメンス(Roger Clemens)氏、マーク・マグワイア(Mark McGwire)氏に残された時間は少なくなった。

 選手は、全米野球担当記者協会(Baseball Writers Association of AmericaBBWAA)に在籍する記者の5パーセントの得票がなければ殿堂入りの候補にとどまることができず、全体の75パーセントの票が集まったところで、ようやく殿堂入りになる。

 ステロイド使用の事実により、自身の持つシーズン70本塁打の記録にも傷が付いてしまったマグワイア氏には、残り2回のチャンスしか残されていない。一方のボンズ氏とクレメンス氏には、殿堂入りするために8シーズンの猶予がある。

 マグワイア氏ら、薬物関連の問題を起こした選手に対する世間の風当たりは強い。

 2008年に25パーセント近くあったマグワイア氏の得票率は、10パーセント台にまで落ち込んでいる。

 サイ・ヤング賞(Cy Young Award)に輝いたこともあるクレメンス氏の得票率は、37.6パーセントから35.4パーセントに下がり、年間最優秀選手(MVP)を7度受賞したボンズ氏でさえも、36.2パーセントから34.7パーセントに低下している。(c)AFP