【2月16日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2015)は15日、オランダのロッテルダム(Rotterdam)でシングルス決勝が行われ、大会第4シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が4-6、6-3、6-4で第3シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を下し、自身初の室内タイトルを手にした。

 29歳のワウリンカは、ATPワールドツアー・250シリーズ(ATP World Tour 250 series)と同500シリーズ(ATP World Tour 500 series)での複数回の優勝に続き、昨年のモンテカルロ・オープン(Monte Carlo Masters 2014)で、同マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)初優勝を果たした。また、同胞のロジャー・フェデラー(Roger Federer)と共に2008年の北京五輪で男子ダブルスを制したほか、昨年の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2014)でスイスの優勝に貢献している。

 ワウリンカは、「再びタイトルが取れてうれしい。特別なことだ」と語ると、「トマスとの試合はタフだった。ここ3年間、彼との試合で良い結果が続いているにしてもね」とした。

 世界ランク8位のワウリンカは、日程をうまく調整して努力を続ければ、他のトロフィーにも自身の名前を刻むことができるはずだと話した。

「今季は(チェンナイ・オープン〈Chennai Open 2015〉で3度目の優勝、全豪オープンテニス〈Australian Open Tennis Tournament 2015〉での4強入りと)良いスタートを切ることができた。今年の目標は、一日一日に集中すること。努力を続けて、レベルアップし続ける必要がある」

 ツアー9勝目を挙げたワウリンカは、10年ぶりの大会出場で堂々の優勝を飾ると、ベルディハとの対戦成績を11勝5敗に伸ばしている。

 第1セットでファーストサーブが入ったとき、92パーセントの確率でポイントを獲得したベルディハは、わずか40分でこれを先取する。

 対するワウリンカは、第2セットの5-3の場面で決定的なブレークを奪い、2度目のセットポイントで試合をフルセットに持ち込んだ。

 第3セットではブレークの奪い合いになったものの、最後はワウリンカが勝利を収めた。(c)AFP/Scott WILLIAMS