【1月19日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)優勝2回の実績を持つビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)は、1回戦で因縁の相手スローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)と対戦し、今季の四大大会(グランドスラム)開幕戦で復活への道を模索する。

 20日の対戦カードで最も注目を浴びるのは、最近の大会で最も物議を醸した試合の再戦となるに違いない。

 アザレンカは、2013年大会の準決勝でスティーブンスから勝利を収めたが、試合途中で12分間に及ぶメディカルタイムアウトを取り、相手の猛烈な追い上げに水を差した。

 アザレンカは試合後、「ほとんど息切れしそうになっていた」として落ち着きを取り戻すことが必要だったと認め、プレーを止めてスティーブンズの勢いをそぐためにけがを装ったという疑惑が持たれた。 

 アザレンカの不自然な行動に対して、試合で解説を務めていたジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏が、「まったくの茶番だ」と述べると、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙も、「世界中から、やじが飛んだタイムアウト」と批判した。

 オーストラリアのファンもアザレンカに敵意を示し、その金切り声にも耐えかねていたため、李娜(Na Li、リー・ナ、中国)との決勝では大きなやじとブーイングを飛ばしていた。

 そしてメルボルンパーク(Melbourne Park)の観客は、李を破って優勝したアザレンカに冷ややかな沈黙を浴びせた。

 アザレンカは先週、今大会で観客が冷たい歓迎をするかどうか不安だと認めながらも、「私にはどうしようもないことだけど、もしそうなったら愚かなこと」と語った。

 スティーブンズは試合後、これから対戦する相手は窮地に追い込まれたらタイムアウトを取ることが「流行」すると皮肉ったが、それ以降はこの議論に対してコメントを避けている。

 当時のスティーブンズは、世界ランクでトップ10の壁を超える有望株として、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)とヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)姉妹に代わり、米国勢の新世代をけん引する存在になるとみられていた。

 しかし、これまでグランドスラムでの成績は振るわず、今大会には世界ランク32位で臨んでいる。

 一方、25歳のアザレンカにとっても状況は大きく変化しており、2013年以降は度重なる故障に見舞われ、2014年はシーズン途中で戦線離脱するなど、世界ランクも1位から44位に後退している。

 ブックメーカーは、2012年と2013年大会女王のアザレンカがスティーブンズに勝利すると予想しているものの、大会を制するには程遠いとの声が上がっている。(c)AFP