【1月19日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ（Borno）州の町バガ（Baga）が今月上旬にイスラム過激派組織「ボコ・ハラム（Boko Haram）」によって襲撃を受けた際、3人の子どもたちと共に身を潜めていた地元住民のカルトゥマ・ワリ（Kaltuma Wari）さん（40）は、襲撃が収まった後、残る6人の子どもたちと夫（57）を捜そうと隠れ場所から外に出た。

「下の子3人と一緒に夫と子どもたちを捜しに外に出たら、ボコ・ハラムの戦闘員5人に出くわしました」と、ワリさんはAFPの取材に語った。

「どこに行くのか尋ねられたので、夫と子どもたちを捜しに行くのだと言ったら、夫らは自分たちが殺したので時間の無駄だと言われました」

「彼らは、次の角で男1人とその子どもたちを殺したばかりだと言うと、私たちについて来いと言いました」

 ワリさんはちゅうちょしたが、男2人に銃口を向けられたため命令に従い、町内の公立寄宿女学校まで連れて行かれた。「そこには500人以上の女性と数百人の子どもたちがいました」

 ボコ・ハラムの手中から逃れたワリさんは、先週にようやくたどり着いたボルノ州の州都マイドゥグリ（Maiduguri）からAFPの電話取材に応え、同地域で広く話されているハウサ（Hausa）語で次のように語った。

「私たちの多くが子どもや夫とはぐれた人でした。彼らは女性には手を出しませんでしたが、若い女性にはより関心があるようでした」

「武装した男らが常に監視していて、トイレに行くときでさえ同行していました」