■フェイスブックがストレスを拡散?

 デジタル技術を利用することで、他人の生活におけるストレスを覚えるような問題を認識する可能性が高まる場合、特にフェイスブックでは、そのストレスに伝染性があることを研究チームは発見したという。

「フェイスブックは、男性と女性の両方で、近しい人や遠い知人の生活の中で起きたストレスを覚える問題をより認識しやすい技術となっていた」と研究チームは記している。

 調査の結果、フェイスブックでの友達ネットワークの大きさが平均的な女性は、社会的に最も近しい人々の生活でのストレスと感じる出来事を13%多く認識していた。また男性では8%だった。

 研究チームは、「思いやりの代償を感じるのは、特に女性だ」と指摘した。

「これは、女性とストレスに関する2つの事実に起因する結果だ。1つは、そもそも女性が訴えるストレスのレベルが男性よりも高いこと。もう1つは、友人や家族の生活で起きる、高レベルでストレスを覚えるような出来事を女性の方がより多く認識していることだ」

 今回の報告書は、2013年8月7日~9月16日までの期間に実施された米国の成人1801人を対象とした調査に基づくものだ。同調査の誤差範囲は、対象グループによって約2.6~3.3%。(c)AFP/Rob Lever