【11月20日 AFP】管理職の女性は、同じレベルの職に就く男性と比べてうつ症状に陥りやすい可能性があるとする研究結果が、米テキサス大学(University of Texas)などのチームによって発表された。

 チームは、ウィスコンシン(Wisconsin)州在住の中年女性1500人の職場での経験を、同じ年齢層の同州在住の男性1300人のものと比較。結果、雇用・解雇・給与額に関わる決定権を持つ管理職の女性は、うつ症状を示す割合が非管理職の女性よりも大幅に大きかった。一方の男性では、管理職の人は非管理職の人よりもうつ症状を示す傾向が低かったという。

 この男女差の理由として、管理職の女性が自信や強い自己主張を持って行動した場合、否定的な評価を受けることが多く、慢性的なストレスにつながる一方で、男性の場合は、女性につきまとう否定的なステレオタイプと闘う必要がないことが指摘されている。

 この研究結果は、米専門誌「保健・社会行動ジャーナル(Journal of Health and Social Behavior)」12月号で発表される。(c)AFP