【12月11日 AFP】世界反ドーピング機関(WADA)のクレイグ・リーディー(Craig Reedie)会長は、増え続ける新たな違法物質がスポーツ界のドーピングを深刻化させているとし、不正を見つけるには「より賢い」検査方法が必要だと主張した。

 リーディー会長は、物質は主に中国で作られていることをAFPに明かし、当局の取り締まりも功を奏していないと話した。

 最近では、ロシアの国を挙げたドーピング疑惑や、2014ツール・ド・フランス(2014 Tour de France)覇者を擁する自転車ロードレースチームのアスタナ(Astana Pro Team)による薬物スキャンダルが、世間を騒がせていた。

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、ドーピングの「悪」と「クリーンな選手」の保護に、再び関心を持つよう呼びかけている。ドーピングは、来年行われる国際陸上競技連盟(IAAF)の会長選でも、重要な争点になるだろう。

 WADAは1月1日、世界ドーピング防止規程(WADA Code)に、罰則強化を含む何点かの変更を加えた。それでもリーディー会長は、戦いがまだ終わっていないと強調している。

「誰も知らない上に検査もされていない物質が、短期間のうちに市場に出回ります」としたリーディー会長は、「インターネットは素晴らしいものだが、市場に出回っているのも知らないうちに、どこからでも手に入れることができてしまう」と語った。

「問題のスケールは縮小していません。例えば、ほとんどは中国からのものです。中国当局の高官と話し合いを持っています。問題は認識しているとのことですが、その過程を把握するのは並大抵のことではないでしょう」