【11月18日 AFP】任侠映画で一時代を築き、半世紀以上にわたり活躍してきた俳優の高倉健(Ken Takakura、本名:小田剛一、Goichi Oda)さんが10日、悪性リンパ腫のため都内の病院で死去した。83歳だった。各社が18日に報じた。

 福岡県生まれ。東映の任侠映画シリーズや『幸福の黄色いハンカチ(The Yellow Handkerchief)』など数多くの映画で主演を務めた。正義を求め、困難に寡黙に耐える芯の強い人物を多く演じてきた。

 『鉄道員(ぽっぽや、Poppoya)』(1999年)の年老いた駅長役では、モントリオール世界映画祭(Montreal World Film Festival)最優秀男優賞を受賞。また海外でも、マイケル・ダグラス(Michael Douglas)やアンディ・ガルシア(Andy Garcia)と共演したリドリー・スコット(Ridley Scott)監督のハリウッド映画『ブラック・レイン(Black Rain)』での警部補役で記憶にとどめられている。(c)AFP