■マレーとエキシビションマッチ

 フェデラーの棄権により、ジョコビッチは1980年代のイワン・レンドル(Ivan Lendl)氏以来となる、大会3連覇を達成した。

 しかし、このような形でトロフィーを掲げることを、世界ランク1位のジョコビッチは望んでいなかったようだ。

「プレーできる状況であれば、きっと戦ってくれたはずだ」とフェデラーについて語ったジョコビッチは、「回復してくれるよう祈っています。デビス杯決勝という重要な大会を控えているのですから」とエールを送った。

 収容人数1万7500人のO2アリーナに集まったファンは、試合開始のわずか1時間前にフェデラーの棄権を知ったが、その後、ジョコビッチと地元のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)がエキシビションマッチを行うことになった。

 男子プロテニス協会(ATP)のクリス・カーモード(Chris Kermode)会長は、フェデラーが15日の準決勝で腰を痛めたと聞いた時点で、マレーに連絡していたという。

「本当に来てやってくれるとは、驚きでした」とカーモード会長はコメントした。(c)AFP/Steven GRIFFITHS