【11月16日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)は15日、英ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で準決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は4-6、7-5、7-6で第3シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に勝利し、決勝に進出した。

 相手のマッチポイントを4度しのいだフェデラーが、劇的な逆転勝利でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が待つ決勝へ駒を進めた。

 最終セット、ワウリンカのサービスゲームでマッチポイントを握られて絶体絶命かに思われたが、大会を6度制しているフェデラーはそこから見事に巻き返し、自身9度目となるツアー・ファイナルの決勝進出を決めた。

 33歳のフェデラーは、調子自体は今一つだったものの、驚異的な粘りを見せ、記憶に残るような試合が少なかった今大会のベストマッチを制している。

 これでフェデラーは今年、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)のガエル・モンフィス(Gael Monfils)戦、上海マスターズ(2014 Shanghai Rolex Masters)のレオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer)戦と合わせて、11度のマッチポイントをしのいで3勝を挙げている。

 フェデラーはこれで、華々しいキャリアで124回目の決勝進出を決めている。フェデラーとジョコビッチの顔合わせは今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)決勝と同じカードで、この試合ではジョコビッチが5セットマッチを制して優勝を飾っている。

 両者の対戦成績は、36戦中フェデラーの19勝となっているが、2012年のツアー・ファイナル決勝を含め、決勝での対戦ではジョコビッチがこのところ3連勝を挙げている。

 フェデラーは「今夜は運が良かった。ベースラインのプレーではスタンの方が良かったし、このコートでは普通そこがものを言う。だけど僕も戦いつづけた」とコメントした。

「きつい試合だったけど、ロンドン(London)でまた決勝に進めてうれしい」

「ノバクは本当に良いテニスをする。彼との対戦では、いつも最高の自分が引き出されるんだ。厳しい試合になるだろうけど、がんばってみるよ」

(c)AFP