【11月12日 AFP】リベリア政府は11日、エボラ出血熱の新規症例数が大幅に減少したと発表した。またマリでは、エボラウイルスにさらされた可能性のあった25人に対し、隔離措置の解除準備を進めている。

 リベリア保健・社会福祉省のトルベルト・ニェンスァ(Tolbert Nyenswah)副大臣は、エボラ出血熱の新規症例数がピーク時には1日当たり500人を超えていたのが、現在は50人前後にまで減少したと明らかにした。これは感染拡大が落ち着きを見せているという各国の専門家らの暫定発表とも一致する。

 ニェンスァ副大臣は10日遅くAFPに対し、「2か月前に報告していたエボラ症例数とは比べものにならない。症例数は減っている」と述べた。ただし各地の新規症例が全くなくなったわけではないと警告している。

 エボラ出血熱の過去最悪規模の流行による死者は約5000人に達した。最も大きな被害を受けたのがリベリアで、隣国シエラレオネとギニアでの感染は引き続き拡大している。

 一方、世界保健機関(World Health OrganizationWHO)も10日遅く、マリ初の患者と接触した可能性があるとして隔離していた100人以上のうち25人について、隔離措置を解除したと発表した。

 この患者はギニア出身の2歳の女児で、先月23日にマリ西部カイ(Kayes)に移った後にエボラと診断され、翌日死亡した。女児は祖母と姉、おじと共にバスとタクシーで1200キロを移動し、その間頻繁に下車していた。マリ首都のバマコ(Bamako)にも2時間滞在し、25人が暮らす家に親戚を訪問していた。

 その事実を把握したマリ当局はWHOや米専門家ら、複数の援助機関の支援を受けて緊急対応を実施し、女児と接触した108人を特定。WHOは声明で、この108人の中には同じバスに乗り合わせた客でフランスやセネガルといった遠方で連絡がついた人々もいた他、医療従事者も33人いたと発表した。

 この声明によると、「108人のうち、25人については21日間の経過観察を終え隔離措置を解除した。79人は引き続き女児が治療を受けた病院とカイで経過観察を行っている。今までのところ誰もエボラ熱の症状を示しておらず、ウイルス検査で陽性が出た人もいない」という。緊急対応に当たった医療チームの医師は、カイで隔離されている人々は全員、症状が出ない限り11日中に退院の見通しと話していた。

 WHOは、エボラ出血熱はマリでは感染が拡大しないという見通しが強まりつつあるとして、亡くなった女児も「出血症状だけで、移動中に下痢も嘔吐(おうと)もなかった」と伝えている。(c)AFP/Orlind Cooper