【11月11日 AFP】ニュージーランドの首都ウェリントン(Wellington)の同国議会宛てに11日、エボラウイルスのサンプルが入っていると書かれた瓶が届き、議会の郵便室が封鎖される騒ぎとなった。警察によれば、数時間前には最大都市オークランド(Auckland)の新聞社1社にも同様の瓶が届いていた。

 ニュージーランド議会の郵便室は、プラスチック製の瓶が入っていた小包を発見し、同封の文書に瓶の中身の液体は致死性のエボラウイルスのサンプルだと書かれていたために、警察に通報した。駆け付けた警察は、軍の爆発物処理班の支援を得て、危険がないよう小包を確保した。瓶は鑑識にまわされた。さらにエボラウイルスの検査を行うためにオーストラリアへ移送された。

 現地紙ニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)によると、この措置の間、議会の郵便室は封鎖された。同日の朝には、小さな瓶とエボラウイルスについて言及した文書が入った同様の小包が同紙本社にも届いており、同紙も警察に通報している。警察によると瓶の中の液体は、エボラウイルスの検査を行うためにオーストラリアへ移送された。

 警察は現在、2つの小包に関連があるかどうか捜査を進めている。

 エボラウイルスを原因とするエボラ出血熱は現在、西アフリカで流行しており、これまでに4960人以上が亡くなっている。(c)AFP