【10月12日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は11日、予選の試合が各地で行われ、グループDではポーランドが2-0でドイツに勝利した。

 ポーランドが、ワルシャワ(Warsaw)でW杯ブラジル大会(2014 World Cup)王者の隣国から歴史的な初勝利を挙げた。

 後半6分にアヤックス(Ajax)のアルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)が先制点を決めたポーランドは、終盤に途中出場のセバスティアン・ミラ(Sebastian Mila)が追加点を挙げた。

 予選の試合で7年ぶりの黒星を喫したドイツだが、15日にゲルゼンキルヘン(Gelsenkirchen)にアイルランドを迎える一戦で、チームを軌道に戻す機会をうかがうことになる。

 ドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、「もちろん落胆している。チャンスの場面であまりにも無謀だった。組織はしっかりとし、チャンスもいくつか作っていたが、ポーランドはチャンスをものにした。火曜日(15日)に集中しなくてはならない。勢いを高めて、アイルランドを相手にしっかり反発していく」とコメントした。

 19度目の対戦でドイツから初勝利を挙げたポーランドのルカシュ・ピズチェク(Lukasz Piszczek)は、「うれしいね。サポーターは長い間この勝利を待ち望んでいたのがスタジアムをみても分かるでしょう。カウンター狙いの試合運びが奏功して、チャンスをものにできた。そこがチャンスを生かせなかったドイツとの違いだった。ポーランドにとって意味の大きなことだけれど、火曜日の(スコットランドとの)試合に向けて集中し続けなければならない」と語った。

 ドイツは、2007年10月のチェコ戦に0-3で敗れて以来、予選では33試合連続無敗という見事な記録を打ち立てていた。また、予選のアウェーでの黒星は2000年6月に0-3で敗れたポルトガル戦以来となっている。

 ドイツは8月の親善試合でアルゼンチンに2-4で敗れ、今予選の初戦となった9月のスコットランド戦も2-1で辛勝と、7月のW杯優勝以降は苦しんでいる。(c)AFP