ステラの車内では、ダッシュボードのタブレット端末が交通信号情報を表示し、次の信号機が青色になるまでの時間をカウントダウンしていた。またテスラの車両には送信機が取り付けられ、テスラ車両が今どこで何をしているのかをステラ側に通知した。

「5~10年あれば、これらの自動車を製造しショールームで販売することが可能だと考えている。だがそれはとても大きな夢だし、本気で頑張らなくちゃならないだろう」と、ホーフスルートさんは語る。大手の自動車メーカーは「現実離れしすぎている」と考え、チームに接触をしてこないのだという。

■太陽が駆動する夢、車輪の付いたスマホ

 すでに米自動車部品大手のデルファイ(Delphi)は、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)から、将来のモデルで使用する自動車同士の通信モジュールの開発を要請されている。

 自動車同士、あるいは信号機と「会話」が可能なインテリジェントカーは、その推進者らによれば、交通事故や渋滞、環境汚染を減らすことができる。

 だが、自動車同士の通信システムをハッカーから守る方法や、収集されたデータの権利者は誰になるのかなど、基準作りや実施方法で、自動車業界と規制当局にはまだ多くの課題が残っているだろう。(c)AFP/Glenn CHAPMAN