【9月19日 AFP】(一部更新)米アップル(Apple)の新型スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone 6」が19日、日米など世界10か国で発売された。日本の販売店には、いち早く最新型の機種を入手しようとする中国人バイヤーが殺到。発売開始から間もなく、転売市場が賑わいを見せている。

 香港(Hong Kong)のバイヤーはAFPの取材に、「iPhone 6 Plus」の128ギガバイト・モデルなら手に入れるために1万8000香港ドル(約25万円)まで出す用意があると語った。

「予約が約200件入っていて、60~70%は中国本土の客だ」と述べたこのバイヤーは、スタッフ10人を使ってできるだけたくさんのiPhoneを集めようとしているという。予約客に最も人気が高いのは128ギガバイトの「iPhone 6 Plus」ゴールドモデルで、2万香港ドル(約28万円)で売る予定だという。

 日本で当初からSIMロックフリー版のiPhoneが発売されるのは今回が初めてで、東京・銀座のアップル直営店前には19日、多数の中国人が列を作った。日本語も英語も話さない中国本土から来たとみられる中国人の姿もみられた。

「iPhone 6/6 Plus」には1人2台までの購入制限がある。都内の学校に通う中国人留学生(29)は、自分用の1台のほかにもう1台買って中国にいる友人に売ると話した。

 中国国営新華社(Xinhua)通信によると、アップルはiPhone 6/6 Plus中国で販売するにはさらにネットワークアクセスの認可を得る必要があるという。

 アップルによると、「iPhone 6/6 Plus」には発表後24時間で400万件の予約が殺到したという。(c)AFP/Harumi OZAWA