【9月17日 AFP】19日発売の米アップル(Apple)のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone 6」──早期レビューアーたちは大型化したスクリーンを称賛した。

 IT機器ニュースサイトのスラッシュギア(Slash Gear)はレビューで「人々は大型化を望み、これにアップルは大型化だけでなく、より充実した内容で応えた」と述べた。

「衝撃のレティナHD(Retina HD)ディスプレー、猛烈なスピードのA8プロセッサ、分野をリードする接続性が(iPhone 6を)過去最高のiPhoneにした」

 一方、ローレン・グード(Lauren Goode)氏は「Recode.net」のレビューで、よりスクリーンが大きい「iPhone 6 Plus」について、いくつかの理由で「私が購入するには大きすぎるかもしれない」と指摘。「しかし、私は自分が魅了されていることを認めねばならない。この携帯電話は本当に好きだ。大型スマートフォンが好きな人ならば、同じようにこの携帯電話を気に入るだろう」と好意的に評した。

 米IT系ブログのテッククランチ(TechCrunch)はiPhone 6 Plusを「真に良くデザインされた初めての大型スマートフォン」と表現した。

■高価ながらも予約殺到

 iPhone 6のスクリーン大型化について、スマートフォンとタブレット端末の両方の機能を合わせた流行の「ファブレット(phablet)」分野へのアップルの参入とみる人もいる。

 アップルの主要ライバル、韓国・サムスン電子(Samsung Electronics)は、何年も前から大型端末の機種を提供している。近日中には新型ファブレットの「ギャラクシー・ノート4(Galaxy Note 4)」を発売する予定だ。

 また、競合他社のファブレットと比べ、iPhone 6 Plusは高価だと指摘するレビュアーもいる。通信事業者の複数年数契約とのセットによる割引がなければ、購入金額はかなりの額になるだろう。

 だがアップルは15日、新型iPhoneの予約が記録的件数に達したと発表し、iPhone 6 Plusの一部予約客への出荷は遅れる見込みであることを明かした。

 アップルによれば、12日の予約開始から24時間以内の予約件数は400万件以上に上った。このことから、19日の発売時には店頭に長蛇の列が予想され、商品が不足する可能性がある。

 発売は日本、米国、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、香港、プエルトリコ、シンガポール、英国で現地時間19日午前8時。続いて約20か国で26日に発売される。(c)AFP