【8月2日 AFP】FIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2014)に向けて合宿を行っていた米国代表は1日、ラスベガス(Las Vegas)でエキシビションマッチを行ったが、インディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)のポール・ジョージ(Paul George)が右脚に身の毛がよだつような大けがをした。

 そのけがは誰がみても明らかにひどく、トーマス&マックセンター(Thomas and Mack Center)で行われた試合は即座に中止となり、ジョージはすぐさま病院に搬送された。

 ジョージは第4クオーター序盤、ドライブで切れ込んだジェームス・ハーデン(James Harden)にファウルしたあと、着地しようとした足が柱と接触し、コートに倒れ込んだ。

 折れ曲がったジョージの脚をみたチームメートがショックを受けるなか、ハーデンは即座に医療関係者を呼び、そしてマイク・シャセフスキー(Mike Krzyzewski)ヘッドコーチ(HC)と試合を観戦していたジョージの家族は、心配そうな様子で選手の元に駆けつけた。

 ジョージの脚が添え木で固定されてコートから運び出されたあと、シャセフスキーHCは試合の中止を発表した。

 USAバスケットボール(USA Basketball)のジェリー・コランジェロ(Jerry Colangelo)代表は、けがの詳細について今は話すことができないとして、今はジョージの状態だけが気がかりだと述べた。

 記者会見に出席したコランジェロ代表は、厳しい表情を浮かべながら「これは深刻な打撃だ」と語った。

「今回の出来事はわれわれUSAバスケットボールにとって初めてのことだった。これはスタッフを含めたわれわれ組織にとって厳しい事態だ。そして選手はひどく傷ついている。このような状況で試合を続けることはばかげている」

 コランジェロ代表はまた、今月30日から9月14日までスペインで開催される大会に出場する最終登録メンバーの決定を、ジョージの治療がきちんと行われるまで、しばらく延期することを明らかにしている。

「われわれが第一に考えなければいけないのはポール・ジョージのことだ。ペイサーズに説明しなければならないし、オーナーを務めるハーブ・サイモン(Herb Simon)氏からも電話がかかってきた」

「今回の出来事はUSAバスケットボールだけでなく、インディアナ・ペイサーズにとっても大きな打撃になる」

「(大会に出場する)登録メンバーを決める予定だったが、しばらく先延ばしにすることにした。それは重要なことではない」