■クリーブランドに帰ることを「いつも考えていた」

 ジェームズが決断を下すまで、FAとなったほか選手の交渉はほとんど止まっていた。そしてマイアミとクリーブランドのファンは、全米のスポーツテレビ局が絶え間なく報じていたジェームズのニュースに心を奪われていた。

 ジェームズは2003年のNBAドラフトでキャバリアーズに全体1位指名されると、新人王に輝き、2007年にはキャバリアーズをNBAファイナルに導いたが、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)にスイープされた。

 2010年にFAとなったジェームズは、米スポーツ専門チャンネルESPNの特番「The Decision」でヒートに移籍することを発表すると、怒りを爆発させたキャバリアーズのファンが、ジェームズのユニホームを燃やす事態に発展した。

 ジェームズは、「クリーブランドに戻って現役生活を終えることをいつも考えていた。ただ、いつになるのかは分からなかった」と述べている。

「クリーブランドを去るとき、僕にはやるべきことがあった。それはタイトルを手にすることで、僕たちは2回も経験することができた」

「マイアミは優勝の味を知っているけれど、僕らの町は長い間それを知らない。僕の目標は今でもできるだけ多くのタイトルを勝ち取ることだ。それに迷いはないけれど、最も重要なのはトロフィーをオハイオにもたらすことだ」

 1964年にナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)が優勝して以降、クリーブランドはメジャースポーツの優勝を経験していない。

 キャバリアーズのオーナーで、ジェームズがチームを去る際に「ひきょう者」と批判したダン・ギルバート(Dan Gilbert)氏は、ジェームズの復帰が決まった直後、ツイッターで彼を称賛している。

「お帰り@kingjames。クリーブランド、オハイオのファンと市民のことを思うと、とても興奮している。ここのファンや住民ほど勝者としてふさわしい人たちはいないよ」

 一方、2012年と2013年のNBAファイナルを制覇したものの、2011年のファイナルでダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)、今年6月にはスパーズに敗れているヒートのオーナー、ミッキー・アリソン(Micky Arison)氏は、自らの落胆をツイートしている。

「今日のニュースにショックを受け、落胆している。だけど私はこの4年間でレブロンがわれわれにもたらしてくれたことを決して忘れはしない。たくさんの思い出をありがとう@kingjames」

(c)AFP