【7月9日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)が太ももを負傷し、9日にサンパウロ(Sao Paulo)で行われるオランダとのW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準決勝では、アルゼンチンの中盤に注目が集まる。

 所属するレアル・マドリード(Real Madrid)での、シーズン後半の好調を維持して大会を迎えた26歳のディ・マリアは、スイスとの決勝トーナメント1回戦で試合終了間際に決勝点を挙げるなど、チームの攻撃陣をリードしていた。

 ここでは、アレハンドロ・サベジャ(Alejandro Sabella)監督が、ディ・マリアの代役として先発起用する可能性がある5選手をまとめた。

■エンソ・ペレス

 28歳のエンソ・ペレス(Enzo Perez)は、ベルギーと対戦した準々決勝で負傷したディ・マリアに代わって途中出場しており、オランダ戦でも同様の役割が期待されている。

 ディ・マリアのようなスピードと大胆さは持ち合わせていないペレスだが、技術的には完成された選手であり、所属するベンフィカ(Benfica)で充実のシーズンを送った2013-14シーズンには、ポルトガル年間最優秀選手に選出されている。

 また、ペレスはエストゥディアンテス(Estudiantes)時代にサベジャ監督の下で2年間プレーし、2009年にはリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America)で共に優勝を経験するなど、指揮官からの信頼も厚い。

■マキシ・ロドリゲス

 ボスニア・ヘルツェゴビナに2-1で勝利したグループリーグ初戦でハーフタイムに代えられて以来、出場機会に恵まれていない33歳のマキシ・ロドリゲス(Maxi Rodriguez)だが、ディ・マリアの代役候補のなかでは最も経験豊富であり、守備面での貢献や、両サイドでプレーできる利便性が期待できる。

 現在はニューウェルス・オールドボーイズ(Newell's Old Boys)に所属するマキシ・ロドリゲスは、W杯での経験も豊富で、2006年ドイツ大会のメキシコ戦では衝撃的なボレーシュートで決勝点を挙げるなど、通算3得点を記録しており、2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)にも出場している。