【7月4日 AFP】約300万円もの交通費を政務活動費から支出していたことが判明した兵庫県の野々村竜太郎(Ryutaro Nonomura)県議(47)が、1日に行った釈明会見でまるで子どものように泣きじゃくる様子を写した動画が、インターネット上で大きな反響を呼んでいる。

 野々村県議は神戸市内で3時間にわたり開いた会見で、こぶしを振り上げたり机を叩いたりしながら、両目から涙を流し、声をはりあげた。「(号泣)…この世の中を変えたい、その一心で…(号泣)…議員になったんです」

 報道によると、2011年に兵庫県議に選出された野々村議員は、1年に195回出張しており、行き先は4か所に限られていた。このうち106回は同じ温泉リゾートを訪れている。全て領収書は残っていない。

 記者会見の様子は、テレビのニュースやワイドショーがこぞって放映した。「(号泣)…この日本…(号泣)…私が立候補して…(号泣)…命懸けで…(号泣)…あなたにはわからんでしょうね」

 だがツイッター(Twitter)上のユーザーからのコメントは、容赦ないものだった。「議員の前に社会人として大丈夫?」(@nagatokimuraさん)「小学校のとき居たよね、あーやって泣きながら説明する子(笑)」(@chiko86さん)

 動画投稿サイト、ユーチューブ(YouTube)に投稿された野々村県議の号泣動画は、2日午後までに再生回数が50万回に達した。

 動画は以下から見ることができる。

http://www.youtube.com/results?search_query=%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E8%AD%B0

(c)AFP