【5月26日 AFP】宇宙空間では涙を頬を伝わらず、眼球の周囲に丸く固まる─―国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に滞在しているスペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」の乗組員が25日、今回のミッション3回目となる船外活動中に偶然、確認した。

 米航空宇宙局(NASA)の25日の発表によると、船外活動を行った2人の宇宙飛行士の1人、ドリュー・フューステル(Drew Feustel)飛行士は「眼球の周りに涙が集まってしまい、流れ落ちずに困った」と報告した。

 この日、フューステル飛行士は、ロシア棟の修繕のためマイク・フィンケ(Mike Fincke)飛行士と共に船外へ出てすぐに、ヘルメットの内側に塗った曇り止め剤がはがれ落ちてきたことに気付いた。「この防曇剤は、実はどこにでもある食器洗い用洗剤なんです。洗剤が目に入ったらどれだけ痛いか、想像がつくでしょう」と、NASAの船外活動主任アリソン・ボーリンガー(Allison Bollinger)氏は説明した。

 2000年に宇宙飛行士になって以来、すでに数回の船外活動をこなしているフューステル飛行士は、宇宙服の中で体をくねらせ、圧力調整が必要なときに鼻に栓をするためのスポンジをつかみ、これで涙を拭き取ったという。

 残る6時間54分の船外活動は問題なく完了したという。(c)AFP/Kerry Sheridan