■評価を一変させたジュリオ・セザール

 ブラジル代表のジュリオ・セザールは、チリ戦での2本のPKストップが、戦犯というこれまでの国内での評価を覆し、過去の伝説的な選手たちと並んで尊敬される存在に変えてくれることを願っている。

 34歳のセザールは、2010年の南アフリカ大会(2010 World Cup)では、準々決勝のオランダ戦で敗戦につながるミスを犯し、国中で屈辱的な扱いを受けていた。

 セザールは、チリとのPK戦では控えGKのビクトル(Victor Leandro Bagy)から渡された十字架を携えて臨んだという。迎えたPK戦でセザールは2本のシュートを止め、チリのゴンサロ・ハラ(Gonzalo Jara)のキックはポストに当たってわずかに枠を外れた。

 試合について、ブラジルの国内紙フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)は1面で「ブラジル、ジュリオ・セザールとゴールポストに救われ母国での屈辱を免れる」と報じた。

 セザールは涙をこらえながら、「南アフリカ大会の後、戦犯の烙印を押されたことはとてもつらかった。そんな時に支えてくれたのは家族だった。とにかく家族には支えてもらった。そのおかげで、前に進むのに必要な強さを持つことができた」と話した。(c)AFP