■リベロとしてのゴールキーパー

 6月30日の試合では、ペナルティーエリアを何度も飛び出してアルジェリアの攻撃を阻んだドイツのGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)に賛辞の声が送られている。

 ドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、この日のノイアーについて「まるでリベロのような反応だった。危険なにおいのする場面で何度もチームを救った」と話している。

 ノイアーは、所属するバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でも優れた仕事を見せているが、他の何人かのGKにとっては、W杯での好プレーは自身の選手生活を左右するものでもあった。

 ブラジルの攻撃を90分間水際で食い止め続けたオチョアは、所属していたフランスリーグのアジャクシオ(Ajaccio AC)が2部に降格したこともあって、同クラブとの契約を先月で満了しており、現在は所属クラブがない状態にいる。

 オチョアがブラジル戦で見せたプレーの中でも、ネイマールの強烈なヘディングシュートを横っ飛びしながら片手一本で防いだセーブは、1970年のメキシコ大会で、ブラジルのペレ(Pele)のシュートを阻んだイングランドのGKゴードン・バンクス(Gordon Banks)の伝説のセーブと比較されるまでになっている。

 29歳のオチョアはその比較について、「すごく光栄だよ。もちろん、自分としてはもっと仕事が少ない方がいいけどね」とコメントしている。

 いくつかのメディアによれば、フォルタレーザ(Fortaleza)での試合を境に、オチョアにはリバプール(Liverpool FC)などイングランドの複数のクラブが興味を示し始めているという。

 コスタリカのナバスも、同国が史上初めてW杯の準々決勝進出を決めたギリシャ戦で、オチョアと同じくマンオブザマッチの栄誉を与えられた。

 ナバスは現在、1990年の米国大会でコスタリカ代表のゴールマウスを守ったルイス・ガベロ・コネホ(Luis Gabelo Conejo)のあだ名にちなみ、新たな「幸運のうさぎ」だと称賛されている。

 イタリアとウルグアイから歴史的な勝利を飾り、番狂わせを演じたグループリーグに続き、ナバスはギリシャ戦でも見事な運動能力を披露し、PK戦ではファニス・ゲカス(Fanis Gekas)のシュートをはじき出した。

 現在、スペイン1部リーグのレバンテ(Levante)でプレーするナバスは、「すごい選手との対戦は経験しているし、怖さはない。最高の選手たちを相手にするのは、僕にとってはやりがいだ」とコメントしている。