【6月17日 AFP】日本サッカー協会(Japan Football AssociationJFA)が16日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)開幕戦での疑惑の判定で論争を巻き起こしている西村雄一(Yuichi Nishimura)主審の英語力を擁護した。

 ブラジルが3-1でクロアチアに勝利した開幕戦で西村主審は、微妙な判定でブラジルにPKを与えたことに加え、英語力のなさをクロアチアの選手やスタッフから厳しく非難されていた。

 試合後にクロアチアのDFヴェドラン・チョルルカ(Vedran Corluka)は、「主審は英語を話さず日本語を話していた」と主張している。

 西村主審は大会開幕戦の後半26分に微妙な判定でブラジルにPKを与え、ブラジルの逆転勝利を演出したとされている。

 判定に激怒したクロアチアの選手は言葉が通じなかったと主張しているが、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)は、JFAが所属する審判の英語力に問題はないことを強調したと報じた。

 ウォールストリート・ジャーナルは、JFAの広報が「国際サッカー連盟(FIFA)主催の国際試合に審判が参加する場合は、いつも英語でセミナーが行われる」と語ったと伝えている。

 JFAの広報は、西村主審の判定についてコメントしなかったが、JFAの審判試験には英語が含まれていないことを認めている。

 開幕戦で西村主審は、PKの判定に加え、相手選手にひじ打ちを見舞ったネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を一発退場にすべきだったことと、クロアチアのゴールを取り消したことも批判の対象となっているが、FIFAは西村主審を擁護している。(c)AFP