【6月13日 AFP】サッカークロアチア代表のニコ・コバチ(Niko Kovac)監督が、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)開幕戦のブラジル戦で、西村雄一(Yuichi Nishimura)主審がブラジルに与えたPKの判定について、憤りを示した。

 開幕戦は、議論を呼んでいる厳しい判定のPKで流れが変わり、クロアチアが1-3で敗れた。コバチ監督は、開幕戦は西村主審の「手に余るものだった」と語っている。

 試合はクロアチアがマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)のオウンゴールで意外にも先制し、その後にネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の得点でブラジルが同点に持ち込んだ。

 それでも、FIFAランキング18位のクロアチアは、デヤン・ロブレン(Dejan Lovren)を背負ってボールを受けたフレッジ(Fred)が倒れ、西村主審がPKを指示する後半途中まで、ブラジルを相手に持ちこたえていた。

 コバチ監督は「あれがPKに見える人がいるなら、手を上げてほしい。私には手は上げられない。PKには見えなかった」と語った。

「こういう判定が続くなら、この大会中に100個はPKが取られるだろう」

 コバチ監督はPKの判定について「ばかげている」と評し、前日の記者会見で主審に「絶えず鋭い目を向けておく」と言っておかなかったことが悔やまれると語った。(c)AFP