【6月11日 AFP】1990年に開催されたサッカーW杯イタリア大会の豆知識を紹介する。

――チリは、1989年のブラジルとのW杯南米予選で、GKのロベルト・ロハス(Robert Rojas)が観客から発煙筒を投げつけられてケガをしたと見せかけ、本大会の出場を禁止された。チリは、予選突破のために2-0で勝たなければならず、0-1で負けていた試合残り20分の場面で事件は発生し、同国の選手たちはプレーの続行を拒否した。

――アラブ首長国連邦(UAE)のカリール・ムバラク(Khaleel Mubarak)は、1-4でユーゴスラビアに敗れた試合に出場し、W杯で通算50人目の退場選手となった。

――イングランドのポール・ガスコイン(Paul Gascoigne)は、チームを準決勝に導いた。西ドイツとの準決勝では、最悪のタイミングでタックルして警告を受け、チームが勝った場合でも決勝戦に出場できなくなったことが分かり、急に涙を流した。

――サルバトーレ・スキラッチ(Salvatore Schillaci)は、思いがけずゴールを重ね、1982年大会のパオロ・ロッシ(Paolo Rossi)の足跡を追うことになった。気骨あるスキラッチは代表選手としては最後に名前が呼ばれたが、合計6得点で大会の得点王となった。(c)AFP