【6月4日 AFP】3月に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便について、オーストラリア当局は4日、炎上する飛行機を見たとするヨット乗組員からの目撃情報について調査を行っていることを明らかにした。

 マレーシア政府の要請で同機の捜索を主導している豪運輸安全局(Australian Transport Safety BureauATSB)は、ヨットを操縦していた英国人女性から寄せられた情報の精査に乗り出したという。

 ATSBの報道官がAFPに対し電子メールで明らかにしたところによると、同局は一般市民からの連絡で、「MH370便が姿を消した日の夜、炎上する航空機と思われるものをインド洋(Indian Ocean)上空で見たという情報を入手」し、「この情報を局内のMH370便の捜索戦略作業部会に伝えた」としている。

 MH370便は3月8日、乗客乗員239人を乗せてマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)から中国・北京(Beijing)に向かう途中で不可解な針路変更を行い、インド洋南部に墜落したと考えられている。

 これまで大規模な捜索活動が展開され、水深4500メートルまで到達可能な小型潜水艇による徹底的な海中調査も行われたが、何一つ見つかっていない。(c)AFP/Madeleine COOREY