【5月15日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ2014(AFC Champions League 2014)は14日、決勝トーナメント1回戦の第2戦が行われ、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(Western Sydney Wanderers)は2-0でサンフレッチェ広島(Sanfrecce Hiroshima)に勝利し、2戦合計スコアを3-3としたものの、アウェーゴール差で準々決勝進出を決めた。

 退団する小野伸二(Shinji Ono)を中心に、ワンダラーズは劇的な展開で逆転の勝ち抜けを決めた。

 Jリーグ2部(J2)のコンサドーレ札幌(Consadole Sapporo)への移籍のため、日本帰国を前にした最終戦に臨んだ小野は、終了5分前を含む後半の2ゴールを演出し、第1戦で1-3と敗れていたチームを勝ち抜けに導いた。

 敗退が濃厚と思われていたワンダラーズは、後半10分に小野のクロスから最後はシャノン・コール(Shannon Cole)がボレーを突き刺し先制。

 さらに波状攻撃に出たワンダラーズは同40分、小野のさらに巧みなパスからブレンドン・サンタラブ(Brendon Santalab)が勝利を決める強烈な一撃を蹴り込んだ。

 その後5分のロスタイムを乗り切ったワンダラーズは、8月に同じく2戦制で行われる準々決勝に進出を決めた。

 小野は試合後、「僕はこのチームを信じ、僕らは自分たちを信じた。それが今日の良い結果につながった」とコメントした。(c)AFP